Say good bye
人気漫画家、中野純子の選りすぐり短編集。
「子種をくれる方募集。父親になってくれなんて言いません」
こんなドキッとする書き込みからその恋は始まった…
大人だからわかる話がいっぱい詰まっています。
あらすじ
キャリアウーマンの妻の希望を尊重し子供を諦めていた一郎。
「子種募集」の書き込みに応募し自分の遺伝子を残してくれる女性を見つけて2人は「子作り」をする。
相手は子種だけを望んでいるので、後腐れもない。
妻とは仲良しで良きパートナーなので関係を崩したくない一郎には好都合の相手だ。
感想
「子種が欲しい」これだけ見るとギョッとしますが、これはエロ漫画ではありません。
人は何故結婚するのか?
子供だけが全てなのか?
色々考えさせられる作品でした。
「何でこんなにも僕は男なんだろう」
と言うセリフが印象的です。
果たして「子種が欲しい」「僕の遺伝子を残して欲しい」の関係はどうなるのか?
主人公一郎は物語の最後に自分の求めていたものに気づきます。
子種とかDNAとかちょっと気持ち悪いなと言うのが第一印象でしたが読み進めていくうちに物語にはまってしまっていました。
仕事にあまりに没頭しパートナーを大事にしないと相手が寂しくなってしまうのは男も女も一緒なんだなと思えます。
短編集ですので、この漫画には他にも作品が収録されています。
是非チェックしてみてください。